論文、荷造り等で一睡もせず。朝6時半家を出発。イトサチさんと金山駅集合、7時半発。電車、さすがに眠る。11時過ぎ沼津着。駅近くでレンタカー借り松崎へ向かう。伊豆は、南国的な雰囲気。特に植物。途中で昼食、小アジの寿司等。
松崎到着し、伊豆の長八記念館へ。オバサンが解説してくれる。ここに行かれた方はこのお寺のすべての蛍光灯を消してもらうようにお願いすべし。障子を通す自然光が一番いいし、天気や時間によって絵が変化するらしい。昨年名古屋の若冲展に行った人はわかるはず。その後近くの、長八美術館へ。小ぶりな印象。わざとパースつけ感覚を狂わせている。単純な空間構成だけどウマい。見た目は奇抜で擬洋風建築的。淡路島から取り寄せたらしい敷いてある瓦がすごくいい色。
すぐ隣の新館では壁にガラスを貫通させたり、ひびガラス使ったりしている。石山さんのこういうセンスにはいつもヤラレタと思う。コレは倉俣よりいいぞとも思ってしまう。ガラスの断面の、青い緑の光はリアスアークでも使ってたな。その後松崎の町を散歩。石山さんは橋、歩道、オープンスペースなど町中の場所を設計していて、エリア全体をデザインすることのよさを実感した。もちろんそれはテーマパークとは違う。で、伊東へ向かう。途中、激雨で視界ゼロ。大雨洪水警報らしい。なんとか無事伊東に着き、温泉、夕食。うなぎ。20世紀美術館でアベさんと待ち合わせ。今日はアベさんの一軒家で泊めてもらう。家着いて、麦酒で乾杯し、伊東の町について話を聞く。やっぱ伊豆はちょっと変です。おもしろいです。日記書いて12時就寝。
3月15日
朝6時起床。アベさん作っておいてくれた野菜とアサリのスープ、パン。紅茶。スープは素朴な味、3杯いただく。朝食後、伊東の街を散策。
熱海へ移動し、9時半MOA美術館へ。残念ながら今月は尾形光琳の紅白梅図屏風が見れないらしい。が浮世絵展をやっていた。広重の雨とか空の表現、北斎の絵でいきなりモダンなストライプの下地使われているのがカッコよかった。このところスタンプとか版画とかにかなり惹かれる。1月には彫刻刀も買ってしまった。複写のためのネガポジ反転する版という意味では写真の原理と同じか。11時まで見て、熱海駅近くでレンタカー返却。昼食、寿司。千円で、旨かった。列車で東京へ。ここから一人吉祥寺へ向かうも、今日はスタジオ宙に誰もいないらしく阿佐ヶ谷で下車。ギャラリーで坂口さんの絵を見る。その後、池袋サンシャイン60へ。久々に宮嶋さんに会い、展望台へ入れてもらう。東京の夜景の撮影。今回の旅行はあえてカメラは持たずビデオカメラの映像のみ。名古屋帰ったらiMovieで編集したい。18時半、池袋ジュンク堂4階のカフェへ。赤瀬川原平さんと坂口さんのトーク、熱かった。隅田川の鈴木さんと落合監督のモノの見方の話。クリエイティブなことをしていくとき「狩り」の目は大事だな。「反転」というキーワードも気になった。内外の反転、赤瀬川さんの蟹缶、言葉遊び、逆をつく面白さ。じゃあまた明日、と挨拶をして、9時池袋発、9時半保谷駅着。アッキーが車でむかえに来てくれていた。アッキーのアパートは海の家の雰囲気。オムそばつくり、麦酒で乾杯。食器はほとんど手づくり、酒ボトルがそろい、ギターもある。熱い。アッキーの仕事の話など聞き、僕も近作を見せる。最後アコギの弦が切れてしまい、2時就寝。
3月16日
朝9時半起床。やや2日酔い。朝食、アンパンと珈琲。10時半、アッキー家を出発。西荻窪に12時着。坂口さん、イトサチさん、僕の3人で昼食。坂口さんオススメのマレーシア料理屋でカレーとナン。麦酒で乾杯。坂口さん手づくりのハードカバーの本をいただいた。励まされた。その後東京駅で30分くらい珈琲。15時発。列車でジャン・ジャンジェ「ル・コルビュジエ」を読む。線引きまくり。金山に21時着、22時帰宅。